詳 細

桃山期に茶道具を焼いた各産地の窯では、当時の茶人達の美意識に基づいた作 風で造られて居り、美濃も伊賀も備前や唐津も産地は異にしていても、その焼 物を納める先は全てが同じ美意識を共有する京を中心とした茶人であった為、 全てが共通の美意識の中で造られていて、どれも意匠は同類のものと成ってい るのです。

しかしながら、詳しく見れば産地の違いに依る焼物師の気質の違い、原材料 焼成などの特質の違いに依り、美濃伊賀と伊賀には大きな違いが有ります。

伊賀が無釉薬の焼き締め自然釉に対し、美濃伊賀は施釉陶器と成っている事で す。

概ね織部好みの動きの有る轆轤に加え、文様彫りを施した叩き板で2~3箇所 叩き、その上に自然観を狙い色調を抑えた化粧土釉、鉄釉、灰釉の三種を予め 斑に柄杓掛けし、人為的に侘びた情感を造りだしています。

美濃伊賀、伊賀は共に侘びを求めた焼物という点においては同様ですが、表現 方法が全く違い、焼物としては全く異類な焼物です。 美濃伊賀の造りは「動」を意識した轆轤と成っており、織部好みの特徴が一段 と濃厚なものと成っています。

 

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目 次

 

志 野
織 部
黄瀬戸
瀬戸黒
美濃伊賀
美濃唐津